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サントリーウイスキー蒸溜所ブログ -日本のウイスキーのふるさとから-

水野めぐみ 12年後にはさらにおいしく! 蒸溜釜を大改修(前編)

こんにちは、水野めぐみです。気がつけばワールドカップまであと一ヶ月、今年はスポーツ好きにとってはゴキゲンな一年ですね(^^)。日本チーム応援のおともには、球技だけに山崎をハイボールで、なんていかがでしょうか? ......ベタすぎですね。。。

さて以前、「山崎12年」が2003年に海外コンペISCにて金賞を受賞した話をしました。その受賞の影には、山崎蒸溜所で働く人々の地道な作業の積み重ねがもちろんあるのですが...、もうひとつ、重要な貢献をしているものがあったんです。それは「1989年の蒸溜釜の大改修」。そして、昨年もまた大きな改修があったんですよ!

蒸溜釜
山崎蒸溜所の蒸溜釜

ということで、今回と次回の2回に分けて、ウイスキーの味に大きく関わる蒸溜釜の大改修についてお話しします。

山崎蒸溜所にお越しいただいた方はご存知のように、発酵したもろみを蒸溜するため、蒸溜所にはポットスチルという銅製の蒸溜釜があります。遡ること17年前、1989年に山崎蒸溜所では発酵タンクなど主要な設備を改修し、蒸溜釜を入れ替えるという大規模な改修が行われました。

この時から「ステンレス」と「木桶」の2種類の醗酵タンクを、また蒸溜釜も「蒸気加熱式」と「直火式」の2種類を持つ複合型蒸溜所になりました。世界の多くの蒸溜所は、1種類の釜でウイスキーを蒸溜していますので、山崎は世界的に見ても独特な蒸溜所なんですね。
100種類以上の原酒をつくり分けできるのは、こうした設備のおかげなんです(^^ゞ。

それから16年後の昨年、山崎蒸溜所ではさらなる原酒の品質向上のために、再び蒸溜釜を交換しました。銅製の釜を3対(6個)取り替える作業です。
釜は年数が経つにつれ、熱で少しずつ銅が擦り減っていくため、寿命がきたら交換する必要があるのです。

ちなみに、ウイスキーの故郷スコットランドでは、ポットスチルは20~30年に一度しか交換しません。釜の形状も前のものと寸分違わずに同じ形にすることにこだわるそうです。一方、山崎ではそれまで蓄積した技術を反映させて、必要に応じて釜の形状も変えているんです(この辺りが繊細な日本人のなせる業!?)。
釜交換1
原酒の品質向上のために行われる蒸溜釜の交換


1989年の大改修によって、その14年後の2003年に、「山崎12年」がISCで金賞を取りました。昨年交換された新しい蒸溜釜からできたニューポット(蒸溜したばかりの原酒)が「山崎12年」となって発売されるには、(当然ですが)今から最低12年はかかります。
12年後、この新しい蒸溜釜から果たしてどんなすばらしいウイスキーが誕生するのでしょうか!? 

次回は、そんな10年後、20年後に生まれるウイスキーにかける想いや夢について、実際に蒸溜所で働く方々に語っていただきます。お楽しみに!

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迷走旅社

2006年5月14日 01:10

魅せる工場 サントリー山崎蒸留所

特集の話をまとめようと写真を整理していて、列車がテーマの癖に走っている写真が一......

目指せ1万5千マイル

2006年5月24日 23:43

山崎蒸溜所をネットで、本で、見る!

日本初の国産本格ウィスキーを生み出したサントリー山崎蒸溜所。最近では6月27日にわずか200本限定で山崎35年が発売される事で話題となっている蒸溜所だ。この山崎蒸溜所のオフィシャルブログをご覧になった事はあるだろうか?5月10日と11日の記事が興味深い......

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ご案内係の水野めぐみです!
山崎蒸溜所でご案内係を務めています。

趣味はスポーツ全般。蒸溜所を知る前はワイン好きでしたが、今ではかなりのウイスキー通になりつつあります。

みなさんと一緒にこのブログを盛り上げていきたいです!

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ご案内係の森川ユタカです!
白州蒸溜所に勤務しています。

これまでビール工場、ワイナリーでも働いてきましたが、今はウイスキーの世界を探求中の28歳、健康男児です(笑)。

ツーリングやフィッシングなどアウトドア大好き!リフレッシュもかねて全国各地を走り回っています。

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