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サントリーウイスキー蒸溜所ブログ -日本のウイスキーのふるさとから-

水野めぐみ 12年後にはさらにおいしく! 蒸溜釜を大改修(後編)

最近このブログで記事を書くのが、すっかり生活の一部になってきた水野めぐみです(^^ゞ。
このブログをきっかけに、改めて蒸溜所について調べてみたり、いろいろな方にインタビューをすることで知識も深まり、ますます山崎蒸溜所に愛着が湧いてきました(^_^)。
さて、今回は前回に引き続き、蒸溜釜の改修についてお話しします。

1989年に蒸溜釜や醗酵タンクなどの大改修を行った結果、モルト原酒の品質が大きく向上したことは 前回 お話しました。今回は、昨年行われた蒸溜釜改修時のエピソードや、改修にともなう今後のウイスキーづくりにかける想いを、宮本工場長と醸造グループの前村技師長にインタビューしてまいりました。

(前村)「今回の改修では、蒸溜釜を3つのパーツに分解して、スコットランドからイングランドのサザンプトンまでトラックで輸送し、そこからはるばる神戸港へと船で運んできたんです。神戸港から山崎蒸溜所に運ぶときには、何時にどこの道を通るのかを事前に警察に連絡し、電線の高さもチェック(なにせ金属製なものですから、気を使いました)。対向車線途中で信号も止めなければならず、とても大掛かりな作業でした。
釜交換2
山崎蒸溜所に運び込まれる新しい蒸溜釜

なんと、スコットランドから日本までの運搬費用よりも、神戸港から山崎蒸溜所に運ぶほうが高い費用がかかったんですよ!
また税関では、蒸溜釜という珍しいものが輸入されたということで、ぜひ写真を撮らせてほしい、と係官の方からお願いされたりしました(笑)」
釜交換3
釜交換4
次々と運び込まれる蒸留釜のパーツ

本当に大掛かりな作業だったんですね。税関の方々もさぞびっくりされたでしょう。

(前村)「あと、これは余談ですが、山崎の蒸溜釜には、海外の釜にはない温度計やのぞき窓がついているんです。そのあたりもよく見ながら見学されると、より楽しいと思いますよ。

のぞき窓
左:丸いのぞき窓 右:釜の上部に3つ 釜によりのぞき窓の場所や形は違います。

1989年に古くなった釜を撤去するときには、『蓋や温度計などのパーツが欲しい!』という方がいたので差し上げたんですよ。今回の改修では丁重にお断りしたのですが、古い蒸溜釜は敷地内に展示してありますので、ぜひご覧になってください。今は取り替えたばかりなのでピカピカに輝いていますが、1年、2年と経つうちに、だんだんと青緑色の青銅に変わっていきます。蒸溜所にいらした際は、その変化も合わせてお楽しみください。
釜青銅色
すっかり青銅に変わった敷地内の蒸溜釜

1989年に蒸溜釜を換えてから、現在までに数多くの賞を獲得しています。今回の改修によって、また10年後、20年後に素晴らしいお酒ができるのを確信しています!

とても楽しそうに当時のエピソードを語る前村技師長。またいろんなお話を聞かせてくださいね!

また、宮本工場長いわく、
各種設備の更新によって品質を向上させ、思い描く原酒づくりに勝負をかけています。今回の改修によって生まれる新しい原酒が商品化されるには、10年以上後のこと。私の定年後のことだな...」
そう言って苦笑しながら遠くを見つめるダンディーな(^ ^;)宮本工場長。まだまだこれからも頑張ってください!

山崎蒸溜所で蒸溜釜を見学したときの感想など、どしどしトラックバックしてください。よろしくお願いします!

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ご案内係の水野めぐみです!
山崎蒸溜所でご案内係を務めています。

趣味はスポーツ全般。蒸溜所を知る前はワイン好きでしたが、今ではかなりのウイスキー通になりつつあります。

みなさんと一緒にこのブログを盛り上げていきたいです!

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ご案内係の森川ユタカです!
白州蒸溜所に勤務しています。

これまでビール工場、ワイナリーでも働いてきましたが、今はウイスキーの世界を探求中の28歳、健康男児です(笑)。

ツーリングやフィッシングなどアウトドア大好き!リフレッシュもかねて全国各地を走り回っています。

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