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サントリーウイスキー蒸溜所ブログ -日本のウイスキーのふるさとから-

水野めぐみ 貯蔵庫を守る職人の技「輪木積み」

こんにちは。水野めぐみです。
前回の更新で山崎蒸溜所の貯蔵庫についてお話しましたが、今日は貯蔵のベテラン職人に色々と話を聞いてきましたので、ご紹介します。

(水野)輪木積みは、釘等は使っていないんですよね?樽が崩れたりしないんですか?
(職人)上手く積み上げればそう簡単には崩れません。1段目の1番最初に積む樽が、すべてものをいいます。安定して積み上げる為に1段目に樽を並べ、2段目は樽と樽の空間部分に積んでいきますが、この微妙なバランスが最も重要で難しいところなんです。

(水野)樽も一つ一つ微妙に形が違うので、バランスを取るのは大変ですよね。ちなみによくお客様から「阪神大震災の時は大丈夫だったの?」と聞かれるのですが…
(職人)一丁も崩れず、全く問題なかったです。輪木の角材は、檜か杉を使っているので折れにくく、丈夫ですしね。

貯蔵庫
上下のバランスが重要です!


(水野)そんな立派な木を使っているんですね!また樽が測ったように一列に並んでいますが、何か特別なやり方があるのですか?
(職人)「通り出し作業」と言って、私が合図を出しながら作業者が少しづつ手前に樽を引きずり出したり引っ込めたりして調整していきます。これ以外にも樽の大きさを選んだり、一度入れた樽を入れ替えたり、輪木を細工したりといった工夫も加えて、やっと一直線に樽を並べることが出来ます。

(水野)なるほど~!重い樽を決められた場所に、しかも鏡板の文字が真っ直ぐになるように積み上げるのはかなりの訓練が必要では・・・
(職人)力任せではダメ!コツがいります。上手く扱えるようになるにはそれなりに時間が掛かるのは当然。筋肉が付くまでに2年樽を動かすコツをつかむまでに最低でもあと3年必要です。樽はただの道具ではなく、ウイスキーの原料そのものだと私は思っています。樽がウイスキーのうまさになりますからね。

樽を自由自在に扱う職人
樽を自由自在に扱う職人


「樽はウイスキーのゆりかご」という話を聞いたことがあります。ウイスキーが最高に良い環境で熟成出来るよう、一樽一樽手を当てて、親のような気持ちで熟成を見守っている職人たちがいてこそ、美味しいウイスキーを生み出すことができるんですね。
皆様も職人たちが見守る貯蔵庫、そしてここから誕生した「山崎」の味を愉しみに、ぜひ蒸溜所へお越し下さいね!

 

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ご案内係の水野めぐみです!
山崎蒸溜所でご案内係を務めています。

趣味はスポーツ全般。蒸溜所を知る前はワイン好きでしたが、今ではかなりのウイスキー通になりつつあります。

みなさんと一緒にこのブログを盛り上げていきたいです!

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ご案内係の森川ユタカです!
白州蒸溜所に勤務しています。

これまでビール工場、ワイナリーでも働いてきましたが、今はウイスキーの世界を探求中の28歳、健康男児です(笑)。

ツーリングやフィッシングなどアウトドア大好き!リフレッシュもかねて全国各地を走り回っています。

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