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サントリーウイスキー蒸溜所ブログ -日本のウイスキーのふるさとから-

水野めぐみ 山崎蒸溜所のメンテナンス"オーバーホール" 蒸溜編

こんにちは。水野めぐみです。
前回は山崎蒸溜所のオーバーホールについて、仕込槽・発酵槽をご紹介しました。今回は「蒸溜釜」で行なわれているメンテナンスについて、実際に作業を行なっている職人に話を聞いてみました!

(水野)「蒸溜」とは水とアルコールの沸騰する温度の違いを利用して、香りや味わいの成分をアルコールと一緒に濃縮して取り出す工程ですよね。蒸溜釜のメンテナンスというのは、具体的にどのような作業なんですか?

(職人)主には蒸溜釜の中の洗浄や点検、整備などですね。
1ヵ所で多彩な個性のモルト原酒のつくり分けを行う、世界でもユニークな複合蒸溜所である山崎蒸溜所では、蒸気で加熱をする間接蒸溜釜と、直接炎を当てて加熱する直火蒸溜釜の2種類があります。今日は直火蒸溜の釜の中にあるチェーンの整備をしていたんですよ。

直火蒸溜の釜の中にあるチェーンの整備の様子
直火蒸溜の釜の中にあるチェーンの整備の様子


(水野)直火蒸溜釜の中にあるチェーンというのは何ですか?
(職人)釜に直接1000度以上の炎をあてて直火加熱する際に、中のもろみが焦げつかないように、蒸溜釜の底はチェーンがついます。このチェーンがゆっくりと回り中味をまぜることで、焦げつきを防いでいるんです

(水野)なるほど!料理の時になべ底がこげつかないように、しゃもじでかき混ぜるような感じですね。
(職人)そうですね。そのチェーンは銅のリングを繋げているものなのですが、ずっと使っている間に蒸溜釜の底と触れて少しずつすり減ってくるので、そのすり減ったリングを一個ずつ交換する必要があるのです。

(水野)蒸溜中にあの大きな釜の中でじゃらじゃらという音がするのがあのチェーンですよね。たくさん繋がっているリングを一個ずつ交換するなんて根気のいる細かい作業ですね!作業をする上で大変な事は何ですか?
(職人)やはり暑さでしょうか。釜の中は密閉されているので、夏場にその中に入って作業するのは重労働です。蒸溜釜は銅で出来ているのですが、銅は熱をよく伝えるので、蒸溜釜を使用した後は、釜が冷めるのに1週間程度かかるほどなんです。

蒸溜室の様子
蒸溜室


(水野)なるほど、蒸溜室は私たちが製造工程のご案内をしていても、最も暑さを感じる臨場感のある場所です。
蒸溜室に入ると、銅ならではの輝きをもつ美しい蒸溜釜がずらっと並んでいるのを見て、感動されるお客様も多いのですが、あの光景の裏側にはこうした職人の地道で丁寧なメンテナンスがあるんですね。
こうした努力があって、ここから世界レベルのウイスキーが生まれるのだなぁと改めて山崎を誇りに思えるようになりました。

今年のオーバーホールは9月の2週目頃まで行われ、その後また仕込みを開始する予定だそうです。オーバーホール中ももちろん、ご案内をしていますので、是非、皆さまも蒸溜所にお越しくださいね。

 

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ご案内係の水野めぐみです!
山崎蒸溜所でご案内係を務めています。

趣味はスポーツ全般。蒸溜所を知る前はワイン好きでしたが、今ではかなりのウイスキー通になりつつあります。

みなさんと一緒にこのブログを盛り上げていきたいです!

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ご案内係の森川ユタカです!
白州蒸溜所に勤務しています。

これまでビール工場、ワイナリーでも働いてきましたが、今はウイスキーの世界を探求中の28歳、健康男児です(笑)。

ツーリングやフィッシングなどアウトドア大好き!リフレッシュもかねて全国各地を走り回っています。

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