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サントリーウイスキー蒸溜所ブログ -日本のウイスキーのふるさとから-

水野めぐみ 九谷焼の伝統、最高級ウイスキー「響35年」と出会う

こんにちは 水野めぐみです。本日はとっても感動的な出会いについてお話したいと思います。じっくりお伝えしたいので、いつもよりも少し長めの記事ですが、ぜひ最後まで読んで下さいね!

その出会いとは、人間国宝・三代徳田八十吉氏による九谷焼の壷ボトル「耀彩瓶 碧陽(ようさいびん へきよう)」とサントリーチーフブレンダー輿水精一による「響35年」の出会い。匠同士のまさに響き合いの競演です!

すでに発表されているように、20日に限定150本で「響35年」の予約が開始され、3日後の24日に完売となりました。35年の熟成の時を経たまろやかな味わいのウイスキー、「響」にはそれ相応のボトルが必要です。響の持つ華やかなイメージと、繊細で奥深いその世界観を表現したボトルを造型して下さったのが、九谷焼の巨匠、三代徳田八十吉氏です。幾重にも面取りされた表面、釉薬が流れ落ちて現れる微妙な色彩の変化は徳田氏のみが造りうる貴重な工芸品でもあります。

響35年 三代徳田八十吉作<耀彩瓶(ようさいびん) 碧陽(へきよう)>


もちろん、150本全て手造りです。ボトルデザインの段階から携わった、サントリーデザイナーの前田さんに伺いました。

サントリーデザイナーの前田さん
前田さん サントリーデザイナー


「今回ご縁があって人間国宝の徳田八十吉氏にお願いする事ができました。徳田氏の伝統を尊重しながら、新しい試み(壷側面の面取りや釉薬の塗り方等)にも挑戦される姿勢はウイスキー造りにも通じるものがあると思いました。今回の壷ボトルは面取りによって現れる鋭角的な緊張感と、釉薬の色合いによる柔らかさの融合が、響というウイスキーにとてもよく合っていると思い、決定しました。とてもドラマチックな出会いですよね」
前田さんも興奮した様子で話してくれましたが、とても鮮やかな色合いに、私も一瞬で目を奪われてしまいました。この紺から黄へのグラデーションを持つボトルは徳田氏により「碧陽」の名前を与えられました。サントリーのサン、太陽の意味も込められているんです。本当にキラキラと光り輝くようなボトルです。この独特の輝きをみせる色調の変化は、徳田氏が祖父より受け継がれた調合技術により創成した独自の採釉パターンによるもので、徳田氏はこれを「耀彩」と名づけました。

壷の焼入れが始まったのが今年の1月。その当初から数回に渡り窯元に足を運んで、“ウイスキーを詰める”という観点から仕上がり具合のチェックを行ってきたのが、瓶詰グループの山田さん。

サントリー山崎蒸溜所瓶詰グループ 山田さん
山田さん サントリー山崎蒸溜所瓶詰グループ


どんな点をチェックされたのか、又、一本も無駄に出来ない緊張感の中、どんな所に気を使ってボトリング(今回の場合は壷詰め)作業をされたのか教えてくれました。
「僕は、壷の内側を含めた総合確認を行いました。ウイスキーを詰めますので、内釉を施した後、内部に割れやひびがないか、又ウイスキーの酸化の原因となる磁器の鉄紛などがないか、内視鏡を使って確認するんです。とても貴重な壷を一つとして無駄にはしたくないですからね。その後、壷の外側や寸法も、各担当者が確認します。ウイスキーを詰めるのに適した状況の壷だけが仕上げられ、山崎蒸溜所へと運ばれてきます。最初の壷の納入が始まったのがやっと、4月9日のことです」
九谷焼の巨匠により仕上げられた最高級の美術品とも呼べる壷と、響35年の出会いをよりドラマチックにする為、ボトルの首貼り(ネック部のラベル)等その他の包材にもこだわり、厳しいチェックが行われます。そして全ての準備が整い、ようやく4月17日にボトリングが行われました。山田さんは続けます。
「ボトルは全て手造りですから、微妙に注ぎ口の大きさや体のふくらみが違っています。それに何度も言うように一本も無駄に出来ませんから(笑)、当然ボトリングも、コルク栓を打つのも手作業で行いました」

こんなにも手間をかけて作業が行われているんですね。大事に生き物を扱うみたいに。
「しかしボトリングが完了してもすぐには出荷できません。さらに漏れがないか、丸二日間時間を置き、もう一度チェックします。その後やっと、出荷準備の為の仕上げ作業に取り掛かれるんです」

その仕上げ作業の現場にも同行させてもらいました。ボトリングの際はこちらも手にジワっと汗を握るような雰囲気でしたが、今回は緊張感の中にも、いよいよ響35年をお客様にお届けできる!といったような少し高揚した空気も感じられました。

ボトリング作業の様子
ボトリング作業の様子


壷は全てこのようにボトルのイメージと合わせた紺色の風呂敷に包まれ、

紺色の風呂敷に包まれた響35年の壷


桐の箱に納められます。(桐箱は刀剣結びされるんですが、この結び方ちょっと難しそうでした。でも瓶詰グループのスタッフは皆さんマスターされてるんです!)

響35年の壷が納められた桐の箱


そしてこの後は、出荷される時を待つのみです。

いかがでしたか?「響35年」という最高のウイスキーを満たした「碧陽」という名のこの壷は、一本百万円で150本限定の発売です。全ての皆様に手にとって頂くことが出来ないのは残念ですが、今日はこの特別な一本がどんな風に、どんな人達の手を経て生まれてきたのかをご紹介できれば!と思いました。少し長かったですが、楽しんで頂けましたか?もしもこのウイスキーを手にする方がいらっしゃいましたら、ぜひコメントを寄せてくださいね!

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ワインと洋酒の業務日報♪

2008年8月 2日 17:22

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山崎蒸溜所でご案内係を務めています。

趣味はスポーツ全般。蒸溜所を知る前はワイン好きでしたが、今ではかなりのウイスキー通になりつつあります。

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ご案内係の森川ユタカです!
白州蒸溜所に勤務しています。

これまでビール工場、ワイナリーでも働いてきましたが、今はウイスキーの世界を探求中の28歳、健康男児です(笑)。

ツーリングやフィッシングなどアウトドア大好き!リフレッシュもかねて全国各地を走り回っています。

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