2012年02月01日
カテゴリー [ 山崎蒸溜所便り ]
この日の霧は、山崎蒸溜所の後ろにそびえる天王山が隠れてしまうほどの濃い霧で、辺りは薄暗く冷たい霧に包まれていました。この風景は、雨上がりに気温が低くなることで見られる光景で、濃霧の影響で、蒸溜所のそばを走る電車が遅れることもあるんですよ。
霧が発生しやすい湿潤な気候は、創業者の鳥井信治郎がこの地に蒸溜所を建設した理由のひとつでもあります。良い原酒は良い水が育み、良い熟成には良い自然環境が必要と考えた鳥井信治郎は、山崎の湿潤な気候な気候にも目をつけました。
山崎は北側から天王山と、南側から男山がせり出し、大阪平野と京都盆地を隔てる場所です。2つの山の間を流れる淀川の支流の木津川、宇治川、桂川がちょうど合流する地点で、自然の関門ともいえます。特に冬は、水面の上に冷たい空気が流れ込んでくることで、水面から蒸発した水蒸気が冷やされて霧が発生しやすくなります。この山崎の湿潤な気候が、ウイスキー独特の深みを生みだす貯蔵熟成に好影響を与えてくれます。
先日お届けした、「冬の白州蒸溜所の貯蔵庫」の記事でも、貯蔵庫の中は自然に任せていて、空調などによる温度管理をしていないとご紹介しましたが、湿度も同じように変化します。また、この温度や湿度の差は季節による違いだけでなく、貯蔵庫内に積上げている樽の、上の段と下の段でも差があります。この温度と湿度の差は、樽の熟成度合いにも変化をもたらすんですよ。

また、樽は鏡板と側面の板を、帯鉄という側面の板を締める金属の輪で固定しているだけで、釘などを一本も使っていません。そのため乾燥に弱いので、樽の保存には、長期間熟成するためにも、乾燥を避けて湿潤な条件を保つことが大切です。

山崎特有の湿潤な環境も、熟成の鍵をにぎるウイスキーの樽を守る役割を担っていることを考えると、ウイスキーづくりには、匠の技とともに自然の力も重要だということを強く感じます。
今の季節貯蔵庫で深呼吸をすると、夏の華やかな香りに満ちた貯蔵庫と違い、澄み切った冷たい空気の中に、樽の香りを感じることができます。日々の気温・湿度の微妙な変化によって、貯蔵庫の香りが異なるのも、蒸溜所見学ならではの魅力です。ぜひ、山崎蒸溜所へお越しの際は、貯蔵庫の香りを感じてみてくださいね。
皆さんのご来場をお待ちしております。
★山崎蒸溜所のガイドツアーのみどころはこちら
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2012年2月10日 15:56
京阪の旅3の続き山崎蒸留所です。 1924年の樽です。わかりにくいですがNo.0001の樽があります。 &nbs......
2012年2月10日 15:57
今回はサントリーウイスキー山崎蒸溜所工場見学の様子を掲載します。 雨もようでしたが楽しみにしていた行程のひとつでしたのであまり天気は気になりません......




ご案内係の水野めぐみです!
山崎蒸溜所でご案内係を務めています。
趣味はスポーツ全般。蒸溜所を知る前はワイン好きでしたが、今ではかなりのウイスキー通になりつつあります。
みなさんと一緒にこのブログを盛り上げていきたいです!
ご案内係の森川ユタカです!
白州蒸溜所に勤務しています。
これまでビール工場、ワイナリーでも働いてきましたが、今はウイスキーの世界を探求中の28歳、健康男児です(笑)。
ツーリングやフィッシングなどアウトドア大好き!リフレッシュもかねて全国各地を走り回っています。